「恋はタイミングだ」
と言うのが私が大学時代、とある男の先輩の口癖だった。
大学生になりたてで、まだ恋に恋する乙女だった私は
「へー、そうか、恋ってそういうものなのかー。」
程度に軽く聞き流していた。
そんな私も社会人になって、多少は恋愛と呼べるような恋もするようになり、タイミングって大事!と実感するようになった。
そして、恋から婚活モードへと移行してもなお、やはりタイミングの大切さを実感する場面は多かった。
タイミングが合う人とは、どんなに忙しくても予定が合う。
無理をしなくても、相手に合わせようと頑張らなくても。
そして、気が付くとその人の隣にいるのが当たり前になっていたり、する。
反対に、どう頑張ってもタイミングが合わない人もいる。
そんな相手とは、気持ちや温度感もずれてしまうことが少なくない。
どちらかの気持ちが強すぎたり、どちらかの気持ちが恋と呼べるまでに育っていなかったり。
気が付くと少しずつ疎遠になって、自然消滅してしまう。
いつか縁があれば、タイミングが合うときが来るかもしれない。
逆に、そのままもう二度と、タイミングが合うときは来ないのかもしれない。
運命の流れに逆らわず、お互い無理することなくタイミングが合う人。
そんな人とは、やはり縁があるのではないだろうか。
そして、自分が好きだな、と思った人とぴったりタイミングが合ったときほど、気持ちが良くて、わくわくして、幸せな瞬間はないのではないかと思う。